OPSについて
OPSってどんな会社?
オムニ・プラス・システム・リミテッド(OPS)は、
2つの事業を通じて、エンジニアリング・プラスチック(エンプラ)という合成樹脂(素材)の
トータル・サプライチェーン・ソリューションを展開しています。
OPSの2つの事業
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流通事業
エンプラの汎用品・特殊品(素材)の流通・販売 -
開発・製造事業
お客様のニーズに合った、オリジナルのエンプラ(素材)の開発及びコンパウンド
※コンパウンド(配合・着色):耐久性や耐熱性などの特性・価値を加えたり、樹脂素材に特定の着色を加えること
OPSのエンプラ製品をお使いいただいているお客様
多国籍企業のトップブランド:
掃除機で有名な欧州系家電メーカーD社、米系OA機器メーカーH社、
北欧系通信機器メーカーN社、欧州系医療機器メーカーB社など 他多数
エンジニアリング・プラスチック(エンプラ)とは?
工業用の過酷な条件下でも使用できるよう、高耐熱性や機械的強度を向上させた合成樹脂の総称です。
エンプラは、金属部品と汎用プラスチック部品の中間に位置しており、軽量化や低コスト化を実現しています。
そのため、多くの種類が開発され、様々な用途に応じて使い分けられています。
OPSのエンプラ製品は、家電、掃除機、OA機器、自動車、携帯機器等の部品に使われています。
<最終用途別売上構成:2024年3月期実績>
OPSのビジネスモデル
- 原材料メーカー (川上) から完成品 (川下) までのサプライチェーン・ソリューションを提供できます。(OPSの強みの一つ)
- 原材料メーカーとの強固なパートナーシップによりトップブランド向けの製品を安定供給できます。
- 委託製造会社等との強固なリレーションを通じて、製品を確実に供給できます。
- 個別のお客様のニーズに対応できること、特に指定の着色をすることがOPSの得意な技術であり、これがお客様から選ばれる要因の一つになっています。
- 開発部門(エンジニアリングセンター)を本社に隣接し、コンパウンド工場をマレーシアとフィリピンに保有しています。
ASEAN諸国での事業展開
東南アジア6か国、中国、日本、米国に子会社があり、マレーシアとフィリピンにコンパウンド(配合・着色)工場があります。
成長し続けるOPS
直近の5年間では、売上収益は1.6倍に拡大(年平均成長率13%)しています。
さらに、総資産は2倍以上に拡大しています。
※CAGR:Compound Average Growth Rate (年平均成長率)
※売上収益、当期利益、総資産の単位:千米ドル、社員数の単位:人
OPSの3つの強み
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1. 欧米、日本等のトップの原材料メーカーとのパートナーシップ
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2. 研究開発能力(期間の短縮)とトップブランド企業との長期的なパートナーシップ
- お客様の製品ライフサイクルの初期段階から共同研究開発を行っています。
- 環境、安全性、技術、規制上の要件等お客様のニーズに対応できます。
- 製品開発プロセス全体を継続的にフォローしています。
- 製品開発期間を大幅に短縮できます。(材料仕様確定後の量産開始までの期間を最大50%短縮)
量産開始まで(合計) 短縮できる理由 6~8か月 材料・試作に関するデータ蓄積が圧倒的に多い。全てのプラスチック製品の調整が容易にできる。 原材料メーカー 10~13ヶ月 成形試作と最適化まで承認手順等が多い。自社生産品以外の調整に時間がかかる。 -
3. 戦略パートナーからの強力なサポート
- シンガポール政府からの多面的支援・協力を得ています。
- 伊藤忠グループとの協業によるシナジー効果が発揮されます。:2022年3月期より本格化
OPSが注力する成長分野
中長期的に、①5Gに代表される情報通信技術、②EV、③建設&建築のそれぞれの用途向け製品に重点的に取り組んでいきます。
5Gに代表される情報通信技術
- 5Gスマートフォンの出荷台数は、2025年には約3,500万台となり全て5G対応になるとの予想(2021年は約3,400万台)
- アンテナ・基地局などの信号伝送デバイスの金属代替として、エンプラが使用
EV
- 世界のEV販売台数は、2040年に世界の自動車販売台数の56%を占めると予想
- バッテリーとパワートレインの熱管理システムは、EVの最大の走行距離を確保するための最も重要なコンポーネントであり、そこにエンプラが使用
建設&建築
- プラスチックは、柔軟性があり、風化しにくく、軽量であるため、ガラスや木材といった従来の建築材料からの代替(大量生産も可能)
- 耐久性がありかつ軽量により、工事の生産性を向上、作業工数を削減
環境規制への取り組み
リサイクル技術を活用した素材との配合や、代替材料の共同開発を行っています。
⓵使用済リサイクル素材であるグラスウール(GW)との配合
⓶バイオ・ポリエステル:プラスチック代替材料の共同開発
微生物によって、最終的に水と二酸化炭素に分解される生分解プラスチックを
シンガポール科学技術研究庁 (A*STAR) と共同開発を行っています。
JDR受益者への還元
配当方針:利益配分について経営基盤と財務構造を強化しつつ、安定した配当を継続すること
当社有価証券信託受益証券(JDR)の受益者には、株式配当を分配金として還元しています。
直近3事業年度の分配金支払 | 支払日 | 単価(JDR1口につき) | 配当性向* |
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2022年3月期中間 | 2022年4月14日 | 17円 | 11.4% |
2022年3月期期末 | 2022年10月28日 | 12円 | 18.9% |
2023年3月期中間 | 2023年2月10日 | 19円 | 11.9% |
2023年3月期期末 | 2023年10月18日 | 13円 | 19.8% |
2024年3月期中間 | 2024年2月15日 | 21円 | 18.1% |
*配当性向は、普通株式における配当金を計算したものです。